ランディングページ化するだけでは足りない!?
治療院の症状ページにおける集客のコツを解説いたします。
ホームページのトップページ、あるいは特定ページをランニングページ化して集客していくケースは、普通に行われるようになってきました。
どの治療院でも見た目のよいホームページを持ち、ランディングページ化して集客に適した対策を行うことが、当たり前のようになっています。
そのため、せっかく高い費用をかけて優れたホームページをつくっても、思うような集客ができないと悩んでいる先生も多くなっています。
インターネット上では、新しい治療院が参入するたびにホームページも増えていくので、当然、ライバルが増えていきます。ライバルが増えると、自分の保有しているホームページのアクセス数が年々減っていき、申込率も次第に悪くなっていきます。
特に近年、新規参入してくる治療家たちは最新のインターネットマーケティング手法を上手に学んでいる人が多いです。
そのため、既存の治療院がインターネット上での市場獲得合戦に遅れをとってしまい、知らずのうちに患者を奪われていることに気づいていない先生も意外と多くいます。
ホームページのアクセス数が減り、申込率が悪くなり、どうにかできないかと、悩んでいる治療院の先生も多いことと思います。
そこでホームページの集客力をアップする方法として、症状別ページを1ページずつ作ることをお勧めしています。
専用の症例ページがない場合のデメリット
対応症例の一覧を1ページにまとめたページがあっても、症状毎の専用ページがない場合、次の2つの面でのデメリットがあります。
■各症状に対して、どのような施術を行うのかユーザーに伝わらない
患者は自分の症状に対して、治療院がどのような施術を行うのかをとても気にかけています。
先生が症状に対してどれだけの知識や経験を持っていて、治す力があるのかを詳しく知りたがっています。
しかし対応症状一覧しかなく、症状の専門ページがなければ、先生がどれだけ症状に対して専門知識を持っていて、どのようにして施術していくかを確認することができないわけです。
先生がどんなに優れた腕を持っていても、患者に一切伝わらなければ、予約を申し込むことはありえないわけです。
■検索エンジンに非常にかかりにくい
検索エンジン対策(SEO対策)の王道は、1キーワードに対して1ページつくることです。
症例一覧ページには確かに様々な症例(キーワード)が記載されています。しかし1ページに多くの症例(キーワード)が存在するため、検索エンジン上ではそれぞれのキーワードの力が分散されていることになります。
そのためユーザーが症例キーワードで検索した場合、あなたのホームページが検索結果に大変表示されにくい状態となっています。
症状ページを作ることで検索エンジンにかかりやすくなる
二つの問題点を解決するためには、症状ごとに専用ページを作る必要があります。
症状ページを個別で作成することで、ホームページのアクセス数を増やす有効なSEO対策になります。
なぜなら近年、治療院における患者のネット検索は、「症状+地域名」をかけ合わせた検索が増えています。
各症状ごとにページを作成することで、「症状+地域名」であなたの症状ページが検索エンジンでかかりやすくなるからです。
集客率の高い症状ページを作るポイント
症状ごとにページをつくるときのポイントを紹介していきます。
■「原因」「主な症状」「予防」「一般的な治療法」を小見出しに入れる
「症状名」で検索するユーザーは、関連語を含めて検索することが多いです。関連語としてよく使われるキーワードとして、「原因」「症状」「予防」「治療」などがあります。
例えば、「自律神経失調症」という症状名で検索するユーザーは、「自律神経失調症 原因」「自律神経失調症 症状」のように、関連語を含めて検索するケースが多いわけです。
そこで、ページ内にこれらの関連語に関する説明を記載することで、検索エンジンにかかりやすくなり、さらにユーザーが関心を持つ内容となります。
■当院の治療の特徴
症状ページの構成は、「原因」「症状」「予防法」「一般的な治療」などの基本情報だけでなく、「(当院の)治療の主な特徴」を記載するとよいでしょう。
当院の治療の特徴には、他の治療院にない強みを「5つのポイント」のようにして、わかりやすく伝えることが大事になります。
■患者の声を入れる
患者の声は、「患者の声一覧ページ」にのみに掲載すればよいものでもありません。
現実的に訪問者は、必ずしも患者の声ページを閲覧せずに離脱してしまう人も多いわけです。
特にスマホ画面では、パソコンと違って他のページをクリックする確率は、パソコンよりも下がります。そのためスマホでは、1ページ内ですべての情報が確認できるように、ページ構成を組み立てるのが理想と言われているのです。
各症状ページにも、その症状で施術を受けた患者の喜びの声を記載することで申し込み率がアップします。
■客観的な評価(第三者)を高める方法
ページ内にどんなに良いことを書いても、訪問者は基本的に「このページに書かれていることって本当?」「自分のホームページならどんなことでも書けるよね」と疑いの目をもって見ています。
その疑いを払拭するために有効な方法が、第3者の評価を記載することになります。そして第3者の評価として代表的なものが、先程紹介した「患者の声」になります。
どんなに優れた腕や最新治療法を導入しようとも、実際に施術を受けた患者の声ほど信用度が高いものはないです。
患者の声は、顔写真があるとより効果は上がります。患者の顔写真が無理な場合、アンケート用紙の実際の画像を掲載する方法も効果が高まります。
また患者の声以外の客観的な評価として、新聞や雑誌掲載、医療機関や大学教授の推薦、同業治療院の先生からの推薦の声などがあります。
■スタッフ・院長紹介
患者は、どのような人たちから施術を受けるかをとても気にしているところです。院長やスタッフの写真も入れて、簡単なあいさつ文を入れるようにします。
ここで気をつけてほしいのは、院長やスタッフの写真を自撮りしないことです。特に無愛想な表情や清潔感を感じない表情の写真を掲載すると、かえってマイナス評価になってしまいます。写真はプロに撮影してもらうようにしましょう。
できれば笑顔で患者と接しているような写真を含めると、より好感が持てる写真となります。
■院内写真
どのような場所で施術を受けるかも訪問者は知りたいことです。施術する場所や受付・待ち合わせ場所の風景を掲載するようにします。また部屋の様子に明るさを感じない写真はかえってマイナスイメージになります。清潔感、特に明るい部屋の写真が撮影できるように心がけましょう。
まとめ
以上、症状ページの構成について簡潔に紹介しましたが、ポイントは、訪問者に「他の治療院よりも良さそうだ」と思えるようなページをつくることです。
患者に共感されるページをつくることで、予約率のさらなる向上につながります。
特に最初に症例ページをつくるときは、すぐに別の症例ページの作成を行わずに、最初の症例ページで予約率の高まるページ構成を調べることが望ましいです。
そして本当に予約が取れる症例ページができたら、それをベースにして他の症例ページに転用します。このようにすることで他の症例ページでも予約率の高いページとなり、効率よく作業を進めることができます。