治療院集客のワンポイント講座です。

本日は、ホームページ内に掲載する「ご客様(患者)の声」のポイントを解説いたします。

なおここでは、あくまでホームページ内に掲載する「患者の声」に絞って解説いたします。
なおGoogleマップの口コミのポイントについては、別の記事で紹介いたします。

多くの患者の声を集める

まず一つ目のポイントとして、これは当然のことでもありますが、 できるだけ数多くの声を集めるということです。

これは治療院に限らず、他の商品やサービスにおいても同様です。

どの位の数を集めればよいかについてですが、結論から言えば、数が多いほどよいです。

患者の声は、100人以上あっても構いません。手に入った患者の声は、できる限りホームページに掲載することを勧めています。

実際に100人以上の患者の声を掲載している治療院もありますが、やはり多くの患者の声を掲載しているほど、申し込み率は高まっていきます患者の声が多いほど、ホームページの内容を読まずにストレートに予約を申し込む人が増えてくるのです。

これは患者の声の数、いわゆる治療の実績が大きな信用になっていることに他なりません。

もし患者の声の総数が3つや5つ、あるいは10以下のように少ないと、どうしても集客力は弱まります。

開院当初は、患者の声を集めるのに非常に手こずってしまいますが、やはり、患者の声は努力して集めるべきです。

患者の声を効率よく集める方法

手間がかかるからといって、自作自演で患者の声を書くのはNGです。患者の声を集めるのは面倒という理由で、自作自演で作った声を掲載してしまうと、不思議と患者に伝わってしまい、逆効果になってしまうからです。

ただし友人・知人に施術を頼んで感想を書いてもらうことは問題ありません。大切なのは実際に施術を受けた人の感想をきちんと記載することにあります。

他にも口コミを集める方法として、口コミを書いてくれた人にAmazonギフト券や施術の割引券を渡す方法があります。

それから、初回限定サービスや無料体験を行い、その代わりに口コミを書いてもらう方法もあります。

開業当初は患者が来なく、信用も低いので思うように口コミが集まりにくいです。様々な方法で一定量の口コミが集めるようにしましょう。

※なおGoogleマップの口コミでは、特典やプレゼントを付けて口コミを書いてもらうやり方は禁止されているので、ご注意ください。

顔写真を掲載すると予約率は向上する

二つ目のポイントは、できるだけ患者の声は、顔写真を掲載することを勧めています。

ただ、当然ながら「顔写真の公開まではできない」という患者の方が多いでしょう。そのため患者の声の紹介では、人のシルエット画像を使うケースが多いですが、実物写真と比べるとどうしても信憑性にかけてしまいます。

そこで顔の部分だけを小さなホワイトボードで隠し、ホワイトボードには一言感想を書いて、それを撮影したものを使う方法があります。

また、実際に記入したアンケート用紙を掲載する方法もあります。

このように、人のシルエット画像だけではどうしても信憑性に欠いてしまいますので、様々な工夫をして、患者の声の信頼性を高めていく必要があります。

また近年では、患者とインタビューして動画で患者の声を紹介するケースが増えています。動画を再生する訪問者は多いので、動画で患者の感想を伝える方法は非常に有効です。

なお名前については、実名までいりません。むしろ実名公開は後々、トラブルの原因にもなりますので、名前はイニシャルでよいでしょう。

アンケート用紙を用意しておく

3つ目として、患者の声専用のアンケート用紙を用意しておくことです。

アンケート用紙をつくらず、いきなり「感想を書いてください」と言われても、患者は何を書いてよいのかわからないものです。

そこでアンケート用紙に質問形式で答えてもらうようにします。

アンケート用紙の質問事例


  1. 氏名(イニシャル)、年齢、男女を教えてください。
  2. どのような症状で来られましたか。
  3. これまでの経緯を教えてください。
  4. 施術後、どのようになりましたか。
  5. 当院の通院をご検討中している人へのアドバイスをお願いします。

なお、上記の質問内容はあくまで一例です。自由に変えてもかまいませんが、質問数が多すぎてもよくないので、4~5つほどにしましょう。

トップページにも患者の声を掲載する

4つ目として、患者の声は患者の声専門ページだけでなく、トップページにも代表的な患者の声を掲載することを勧めています。

さらにトップページに掲載する患者の声の数は、多めの方がよいです。

よくある例としては、トップページに患者の声を2,3人ほど掲載し、訪問者が他の患者の声を閲覧したい場合に、「他の声はこちら」と書かれたリンクをクリックして誘導する構成です。

こちらについては、実際にABテストを行いました。その結果、トップページには患者の声が少ないよりも多く掲載されている方がコンバージョンが高い傾向にありました。

ただし、トップページに掲載する患者の声の人数は、多すぎるとくどくなってしまいますので、多くても7人ほどがよいでしょう。

トップページの患者の声の本文は簡潔に

また患者の声を7人掲載した場合、患者の声を全文、掲載してしまうとこれも長くなって読みづらくなります。

そこでトップページに記載する患者の声の本文は、例えば「キャッチ1行」と「心に響く部分を2,3行」抜き出して掲載し、後は「続きはこちら」のリンクを設置して、それぞれの患者の声の詳細ページに飛ぶようにするとよいです。

つまり、トップページに掲載する患者の声のポイントは、「最も伝えたいこと」や「ポイント」を一目でわかるように伝えることが大事になります。

ページ内における患者の声の配置場所

次に患者の声をトップページのどこに配置するかについて解説します。

これについてもABテストを行いました。

もちろんABテストは業種やページの作り方によって結果が変わるのであくまで参考ですが 、患者の声を中間部や下部に配置するよりも、ページの上部に配置した方が申し込み率が高まりました

実際に施術を受けた人の声は、あなたのホームページに興味を持たれた訪問者が最も知りたいことです。

見込み客が最も知りたいことをページの上部に配置することで離脱率が改善し、申込が増えるようになったと推測しています。

各症状ページをつくり、患者の声を掲載する

それから患者の声は、患者の声専用ページやトップページだけでなく、各症状のページにも入れることを勧めています。

もちろん別の記事にも紹介しているように、各症状ページを一つずつ作ることが前提になります。
そして各症状ページに症状に合わせた患者の声を入れるようにしましょう。

例をあげれば頭痛ページなのに、冷え性についての患者の声が記載されていたら、ずれた内容となってしまいます。

頭痛の症状ページには、頭痛を改善した患者の声を入れるようにしましょう。

まとめ

患者の声は第3者の客観的な評価です。ホームページにどんなに素晴らしいことが書かれていて、どんなに優れた最新治療法を導入しても、第3者の評価ほど信用の高いものはありません

患者の声は、客観的な評価としては、かなり有効な方法でもありますので、できるだけ多くの患者の声を集めてホームページに掲載することを勧めています。

なお、治療院(整体、鍼灸、整骨など)は、ホームページに「患者の声」と掲載したら医療ガイドラインに触れてしまいます。患者の声とせずに「お客様の声」や「ご利用者の声」と表記するようにいたしましょう。